写真は死んでいくのか?

朝日新聞GROBEの特集記事のタイトルだ。”光で描いたもの”を意味するフォトグラフが1830年代に始まり160年後1990年にはデジタルカメラができ2007年にはデジカメは年間1億台を
突破した。 そしてフォトショップの普及により合成、加工できる様になり真実を写すと書く
”写真”の意味が変わってきた。と書いてあった。今や私達も仕事では100%デジタルカメラ使用しているが、感じるのは フィルムの時ほどの達成感や高揚感がない。。淡々と作業して
現場はニコニコ空気でその晩も良く眠れる 。フィルムの時はフォトグラファーもアシスタントもスタッフ皆ピリピリしていた、ちょっとしたミスが取り返しのつかない事になるからだ。そして撮影後現像が上がるまで心配で寝れなかった。でもデジカメの便利さを知ってしまったら
今更戻る事はない。でもドキュメンタリー性が少しでも感じる写真がやっぱり 良いな〜とこのごろ思う。35mm、ハッセル6*6、ペンタックス6*7、4*5、8*10それぞれの機能とフィルムの入れ方を覚えるだけで大変だったし、何秒でフィルムを入れる事ができるか皆で競争したりもした。アシスタントの時にメーターの感度を動かしてしまいモデル撮影を一からやり直す事になってしまいこっぴどく怒られてスタッフに迷惑をかけたこともあった。フォトグラファーも命がけ(大げさじゃなく)だったのでアシスタントのミスは命取りだったから。
すごく厳しい世界だったけどフィルムの時代を経験できた私は幸運だったと今になったら思う。両方知ってるってラッキー!!

(十文字美信さんが ”写真は悲しみだよ。切り取ったその瞬間は過去になる二度と同じ物は無い ”と言っていた。この言葉を読んで”まさにその通り!!”と思った。家族の写真もそうだけどその時、そのタイミングは二度と無いので撮っておいて良かったーと毎回思う。)

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