ニコンカレッジポートレート講座で男性モデルを撮影するポートレート講座を予定していました。
今回は、残念ながら受講者が集まらず、講座は開催できませんでした。
しかし講座をチェックしてくださっていた方から、こんなメッセージをいただきました。
「今回の講座の中止、もったいないなと思いました。たぶん男性モデルだから止めたと言うより、日程が合わなかったために断念した方が多かったのではと思います。ぜひ週末の講座で企画してください。」
以前、私の講座を受講してくださった方からのメッセージでした。こう言っていただけたのは、素直に嬉しかったです。
男性ポートレートの講座は、また機会があれば週末など別の日程でも考えてみたいと思います。
そして今回は、せっかくモデルさんにも来てもらう予定だったので、
「では、自分で撮ってみよう」と思い、ひとりで撮影することにしました。
今回考えたのは、古い町の銭湯で働きながら暮らす男性。
いつか小説を書きたいと思っているけれど、特に焦っているわけではない。
番台の隅にはノートがあり、思いついたときに少しだけ書く。
机にはカメラが置いてあって、時折手に取ってファインダーを覗く。
小説のことを考えたり、カメラを覗いたり、少し眠ったり。
銭湯の仕事をして、常連客と話して、また自分の時間に戻っていく。
周りの人たちが、仕事や将来について急いで答えを出そうとする中で、
彼は少し違う時間の中にいる。
「小説、書いてる?」
と聞かれれば、
「うん。そのうちね」
と答える。
「そのうち」でいい。
そんな人物を思い浮かべながら、銭湯という場所と、そこに流れる時間を撮りました。
講座としては実現しなかったけれど、自分の中にあったイメージを今回は自分ひとりで作品にしてみました。
ポートレートは、人物の表情や姿だけではなく、
その人がどんな時間を生きているのかまで写せたら面白い。
そんなことを考えながら撮った作品です。
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